気づかないうちに、
損をしていませんか?

あなたの「健康」と「お金」を守る、
上手な医療のかかり方

※このシミュレーションは、あくまで概算による参考値であり、実際の医療費とは異なります。医師の指示やご自身の体調に応じた必要な受診を妨げるものではありません。

気になる項目をチェック!

Theme 01

その「お薬」、バラバラにもらって損していませんか?

お薬の「バラバラもらい」は医療費と健康リスクの増加の原因に!?

こんな病院のかかり方、していませんか?

病院にかかる際、近くの薬局や便利な場所にある薬局を利用することが多いと思いますが、複数の病院にかかる時もそれぞれの病院ごとに別の薬局でお薬をもらっていませんか?実はそれが大きな「損」を生んでいるかもしれません。

薬局を分けることで起こる「リスク」

医師は、他の病院でどんなお薬が出ているかまでは把握しきれません。薬局をバラバラにしていると、薬剤師も全体像が見えません。その結果、以下のようなリスクが発生します。

❶ 同じお薬が重なる(重複服薬)

名前は違うけれど効果が同じお薬を、別々の病院で処方されてしまうことがあります。本来払う必要のないお薬代を二重に支払っている、まさに「お金の損失」です。

❷ 副作用による健康リスク

お薬が重なったり、飲み合わせの悪いお薬を一緒に飲んだりすることで、ふらつき、転倒、食欲不振、物忘れといった「副作用」のリスクが高まります。高齢の方の場合、これらが「年齢のせい」と見過ごされ、さらに別のお薬が処方されるという悪循環に陥ることも少なくありません。

お薬の管理が複雑化し、不要なお薬が処方される可能性UP
同じ効能のお薬が処方されてしまう可能性UP

とはいえ、通う薬局を一つに絞るのは、なかなか難しいもの。
バラバラになった情報を一つに繋ぎ、
医療費と健康リスクの増加を防ぐための最強の武器は、お薬手帳です。

今日からできるトクする行動:お薬手帳を「1冊」にまとめましょう

お薬手帳のおトクな使い方 1

◯「1冊」にまとめる

病院ごとに分けるのはやめましょう。すべての情報を1冊に集約することで、薬剤師が「このお薬は重なっています」「飲み合わせが危険です」とブレーキをかけやすくなります。

お薬手帳のおトクな使い方 2

◯ マイナ保険証+お薬手帳なら、なお最強

マイナ保険証は過去の履歴に強い一方、最新データの反映には約2カ月のズレがあります。「今」の処方内容を正確に伝えるお薬手帳と併用すれば、より確実で安全です。

お薬手帳のおトクな使い方 3

◯ 市販薬やサプリも記入

ドラッグストアで買った市販薬やサプリメントもメモしておきましょう。

薬局を1つに決めてお薬について相談できる「かかりつけ薬局」を持つことも、ムダなお金を使わず健康を守るための賢い選択です。

Theme 02

悪い細菌を退治する抗菌薬(抗生物質)を「勝手にやめる」のは健康にとって大損のもと!

抗菌薬を飲むのを途中でやめないで!

「熱が下がったから」「咳が楽になったから」といって、まだ残っている抗菌薬を途中でやめてしまったことはありませんか? その数日分の飲み残しが、将来のあなたやご家族の健康を大きく損なうリスクにつながるかもしれません。

「百日咳」の患者が昨年度の3.9倍に急増中!

協会けんぽ熊本支部のデータでは、2025年度の百日咳の患者数が昨年度の3.9倍という異例のペースで増加しています。特に心配なのは、患者の半分以上が20歳未満のお子さんであることです。百日咳の感染力は非常に強く、ワクチン未接種の家庭内での感染率は80〜90%にものぼるといわれています。

百日咳には、抗菌薬による治療が検討されます。
この機会に、抗菌薬の正しい使い方を知っておきましょう!

飲み切らないことで生まれる「薬剤耐性菌」という怪物

抗菌薬(抗生剤、抗生物質とも呼ばれます)は、体の中の悪い細菌を退治するためのものです。

◯ 中途半端な服用が生むリスク

お薬を飲むと、多くの菌は死にますが、しぶとい菌がわずかに生き残ることがあります。この状態で服薬をやめてしまうと、生き残った菌がお薬への抵抗力を持ち、「薬剤耐性菌(お薬が効かない菌)」へと進化してしまいます。

◯ 将来の大きな損失

薬剤耐性菌が生まれてしまうと、その薬剤耐性菌に感染した場合に抗菌薬が効きにくくなり、その結果、病気が治るまで時間がかかり、重症化するかもしれません。薬剤耐性菌が増えると、自分だけでなく、家族や社会全体が危険にさらされることにもなりかねません。

今日からできるトクする行動:正しい抗菌薬の使い方を身につけましょう

○ 症状が消えても菌はいる

医師が「5日分」と出した抗菌薬は、菌を全滅させるために5日間必要だと判断したからです。症状が良くなっても菌は体に残っている可能性があるので、途中でやめずに最後まで飲み切ってください。

○ お薬を人にあげたり、もらったりしない

前にもらったお薬や他の人のお薬は飲まないでください。不適切な飲み方をすると、薬剤耐性菌が生まれる可能性があります。

○「かぜ」のときに抗菌薬を「求めない」

そもそも抗菌薬は「細菌」に効くもので、「ウイルス」が原因の一般的なかぜには効きません。医師の判断を仰ぎ、無理に抗菌薬を求めないことが、結果としてあなたの体を守ることに繋がります。

Theme 03

その時間の受診、実は損してる?

知らないうちに払っている「時間外加算」の正体

「仕事が終わってから夜間にやっているクリニックへ行く」「日曜日だから休日当番医にかかる」といった行動。実は、同じ診療内容であっても、受診する「時間帯」によって支払う金額が変わることをご存じでしょうか?

※上記金額は10割負担の金額で、実際の負担額は自己負担割合により異なります。

多くのクリニックが「夜20時まで診療」と掲げていても、健康保険のルールでは平日18時以降、土曜正午以降、そして日曜・祝日は「時間外」や「休日」の扱いとなります。

金額は医療機関の種類や再診・初診によって異なりますが、知らないうちに数百円から数千円の「割増料金」を支払っていることになります。1回の金額は小さく見えても、年間通して何度も重なれば、大きな出費となります。

※診療所ベッド数が19床以下のクリニックや医院

※上記金額は10割負担の金額です。このうち2~3割が窓口での自己負担になります。

救急医療のひっ迫

休日や夜間の診療時間外は、医師や看護師などの医療スタッフを減らし、医療体制を縮小しています。軽症の患者さんが夜間や休日の救急外来に集中すると、本当に命に関わる重症患者さんの対応が遅れてしまいます。身近な地域の救急医療体制を維持するために、通常の診療時間内に受診できないか、もう一度考えてみましょう。

今日からできるトクする行動:賢い受診時間の選び方

○ 市販薬(OTC医薬品)も活用

風邪のひきはじめや、いつものアレルギー症状などは、まず市販薬を活用して様子をみてみましょう。

○ かかりつけ医を決めて計画的に受診

普段から自分の状態を知っている先生を決め、なるべく診療時間内に受診する習慣をつけましょう。

◯ 迷ったら「電話相談窓口」を活用

「今すぐ行くべきか、明日まで待つべきか」迷った時は、専門家のアドバイスを受けましょう。

子ども医療電話相談事業
(対象:15歳未満)

TEL #8000または

TEL 096(364)9999

平 日午後7時から翌朝8時まで
土曜日午後3時から翌朝8時まで
日・祝日午前8時から翌朝8時まで

「#8000」におかけいただくことで、お住まいの都道府県の相談窓口に自動転送されます。

救急安心センター
(対象:15歳以上)

TEL #7119または

TEL 03(6456)3290

24時間 365日対応

※救急安心センターは熊本県内に在住または滞在している方が対象です。

明らかに緊急を要する場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

Theme 04

ジェネリック医薬品へ変えないのは、損!

長い目で見れば大きな差に

病院でもらうお薬を、昔からある「先発医薬品」のままにしていませんか? ジェネリック医薬品(後発医薬品)が「安かろう悪かろう」というイメージは、もう昔の話です。ジェネリック医薬品を選べるのに選ばないことは、家計にとって大きな損失かもしれません。

ジェネリック医薬品が「おトク」で「安心」な理由

ジェネリック医薬品は、先発医薬品の特許が切れた後に、同じ有効成分を使って作られるお薬です。

○ なぜ安いの?

先発医薬品のような莫大な開発費(数百億~数千億円)がかかっていないため、その分価格を安く設定できるのです。先発医薬品と比べて3~5割程度お得になります。

○ 品質は大丈夫?

国の厳しい基準で審査しており、効き目や安全性は先発医薬品と同等であることが証明されています。

○ むしろ使いやすい?

最新の技術を使い、先発医薬品よりも「粒を小さくして飲みやすくする」「苦味を抑える」「湿気に強くする」といった改良が加えられているものも多くあります。

長い目で見ると驚きの差額

例えば、アレルギーのお薬を1日2回毎日服用した場合、先発医薬品とジェネリック医薬品の差額は1カ月で263円となり、1年で3,156円、5年では15,780円になります。また、高血圧のお薬2種類を1日1回毎日服用した場合の差額は1カ月で277円、1年で3,324円、5年で16,620円にもなるのです。

このようにお薬を長く飲み続けるほど、先発医薬品とジェネリック医薬品の差額は、大きくなります。

※このシミュレーションは、あくまで概算による参考値であり、実際の医療費とは異なります。医師の指示やご自身の体調に応じた必要な受診を妨げるものではありません。

さらに令和6年10月から、ジェネリック医薬品がある一部のお薬について、患者さんの希望で先発医薬品を選んだ場合は、「特別の料金」が上乗せされています。

今日からできるトクする行動:「ジェネリック医薬品で」と一言伝えるだけ

○ 受付や会計で伝える

診察室で言いそびれても、薬局の受付で「ジェネリック医薬品に変えられますか?」と聞くだけでOKです。

○ お薬代のシミュレーション

多くの薬局では「ジェネリック医薬品に変えるといくら安くなるか」を計算してくれます。まずはその金額を見てから検討するのも良いでしょう。

○ 不安な場合は、まずは1種類、数日分から

すべてのお薬を変える必要はありません。まず1種類だけ、あるいは数日分だけ試してみて、体に合うか確認してみましょう。

それでも不安な方に「オーソライズド・ジェネリック(AG)」という選択肢があります。

一般的なジェネリック医薬品との主な違い
一般的なジェネリック医薬品
「有効成分」は先発医薬品と同じですが、お薬の形や色、添加物などは異なる場合があります。
オーソライズド・ジェネリック(AG)
ジェネリック医薬品の一種ですが、先発医薬品メーカーのお墨付き(許諾)を得て製造されます。先発医薬品と原薬、添加物、製造方法などが同じ(または近い)場合が多く、先発医薬品からの切り替えでも違和感が少ないのが特徴です。

まず先発医薬品とほぼ同じ「AG」から試してみませんか? もし現在服用されているお薬に「AG」があるかどうか知りたい場合は、医師や薬局の薬剤師に「このお薬にAGはありますか?」と直接尋ねてみましょう。

ご自身の症状や体質、または流通の問題により、切り替えられないこともあります。詳しくは、医師または薬剤師にご相談ください。

Theme 05

頻回受診・重複受診が招く6つの大きな損失

「あっちの病院の先生の方が評判がいい」「もっと早く治したいから別の病院にも行く」と同じ症状で複数の病院を渡り歩く、いわゆる「ドクターショッピング」。不安だからといって頻繁に病院に通うことは、あなたの健康にとっても家計にとっても、大きな損失となり得る行動です。

病院のハシゴや通い詰めで生じる「6つの損失」

CASE1 同じ病気で複数の病院を受診している
❶ 初診料と検査代の二重払い

新しい病院へ行くたびに「初診料」がかかります。さらに、前の病院で撮ったレントゲンや血液検査の結果を共有しなければ、またゼロから同じ検査をやり直すことになります。これは時間とお金の大きなムダです。

❷ 身体への負担が増加

短期間に何度もレントゲンやCTを撮ることは、微量ながら放射線の影響を増やすことになります。採血も身体への負担です。不必要な検査の繰り返しは、身体にも負担がかかってしまいます。

❸ 同じお薬を出されるリスク

同じ病気で別の病院にかかれば、同じお薬を出される可能性が高くなります。お薬代を二重に払うことになるだけでなく、お薬の適切な量を超えてしまい、体に害を及ぼす恐れがあるのです。

CASE2 不安や心配から病院へ頻繁に通ってしまう
❹ 医療費の負担増

「週1回程度の受診」の場合をシミュレーションすると、1カ月の平均医療費は、約3,680円となります。この受診頻度を不安や心配から「週2~3回程度の受診」に増やしてしまうと約3倍の約11,150円の医療費がかかってしまいます。

※このシミュレーションは、あくまで概算による参考値であり、実際の医療費とは異なります。医師の指示やご自身の体調に応じた必要な受診を妨げるものではありません。

❺「貴重な時間」の浪費

病院の待ち時間は長く、移動も大変です。医師の指示によらず病院のハシゴ受診をしたり頻繁に通ったりすることは、あなたの「貴重な時間」を浪費してしまっているといえます。

❻ 医療機関のひっ迫

病院が混み合うことで、緊急性の高い患者さんの診察や、スタッフの対応が遅れてしまう可能性があります。

今日からできるトクする行動:何でも相談できる「かかりつけ医」を持とう

安全な医療のかかり方の一つは、「信頼できるかかりつけ医を持つこと」です。

◯ 司令塔になってもらう

かかりつけ医は、あなたの病歴や体質をすべて把握しています。病気や症状、治療法などについて的確な診断やアドバイスをしてくれ、病気の予防や早期発見、早期治療ができます。

◯ 紹介状(診療情報提供書)を書いてもらえる

かかりつけ医は必要に応じて適切な医療機関への紹介状を書いてくれます。これがあれば、無駄な再検査を防げ、医療費も抑えられ、スムーズに治療が継続できます。

他にもできるトクする行動

◯ 自分の受診ペースを振り返る

本当に必要な通院なのか見直してみることも大切です。医療費や体への負担を減らすためにも、聞きたいことは受診時に確実に質問するようにしましょう。

◯ リフィル処方箋を活用する

症状が安定している場合、一定期間内であれば診察なしで繰り返し薬を受け取れます。通院回数を減らすことで、診察料の負担や待ち時間を減らし、体力的・経済的なゆとりが生まれます。

※このシミュレーションは、あくまで概算による参考値であり、実際の医療費とは異なります。医師の指示やご自身の体調に応じた必要な受診を妨げるものではありません。